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私は今、とある生き物の飼育に携わっている。
正確に言うと、妹が飼育している生き物がいて、その飼育を手助けしている。 あまり大きな声では言えないが、なんと、妹は宇宙を作り、その中で人類を育てているのだ。 そう、まさに妹は万物創生の神だとも言える。 その神の手助けができるのだから、我ながらなんと偉大な事をしているのだろうと誇りに思える。 まず生み出したのは、一人の男。 人というにはまだ程遠い、原人だ。 名前は「ガボちゃん」というらしい。 野太い声に似合わぬその名前も、慣れてくると愛らしく思えてくるのだから不思議なものだ。 彼はまだ我々のように自由に言語を操ることはできぬため、妹が教える。 まだまだウホウホと言うことが多いが、徐々に言葉を覚えてきている。 今日も、彼の住んでいる島に大きな生き物が誕生した。 彼はそれを指差し、「ナニ?」と聞いてきた。 「トラ」と妹が教えると、それを覚えたようで 「トラ、ウホウホウホ」と興奮気味だった。 飛び上がり、膝をたたいて、言葉を覚える喜び、そして未知との遭遇の感動を体全体で表す様はなんとも微笑ましい。 つい昨日のことだが、卵から女性が生まれた。 名はルーシーといった。 彼は初めて自分以外のヒトに出会い、興味津々のようだ。 本能のままに彼女に抱きついたところ、一目散に逃げられてしまった。 いつの世も、恋愛というものは難しいようだ。 さて、ここでもう一つ述べておかねばならぬことがある。 彼らの住む世界の中で、彼らの育成に関して助言を与えてくれる頼もしい生き物がいる。 仮に名前を「海男」としよう。 海男は鳥の体に人間の顔を持つ生き物だ。 いや、頭から触角のようなものが生えているので、「人間に近い顔を持つ生き物」と言った方が正しいであろう。 彼は今日、靴下を履いていた。 彼曰く、「人間の世界ではビジネスマンは靴下を履くだろう?だからオレも履いてきたんだ。ビジネス靴下ね。でも、キモいな。」ということだ。 オシャレ、礼儀にも気を使う彼はジェントルマンだと感じた。そんな彼が助言を与えてくれるのだから実に頼もしい。 そして、彼はこう教えてくれた。 「狩をする時はルーシーに槍を持たせてやれ。彼女うまいよ。槍投げの選手だったからね。」 そうか、なるほど。槍投げの選手ならイノシシやトラを倒すことなど朝飯前だ。 彼らの狩の手助けとして、イノシシに雷を落とすのが私の仕事だ。 この前は誤ってガボちゃんに雷を落としてしまい、彼が真っ黒焦げになってしまい、機嫌を大いに損ねてしまったので細心の注意を払わなくてはいけない。 見事落雷をイノシシに命中させると、ガボちゃんが石斧でイノシシの頭をたたき、ルーシーが槍を突き刺し、見事狩に成功。見事な連携プレイだ。 この男女はうまくいくかもしれない。 しかしまだまだ島には危険な生き物が誕生しているかもしれないし、彼らは神の力をまだ必要としているので研究を怠ることはできない。 今後どのように進化していくのか楽しみである。
by child-of-children
| 2007-10-31 01:38
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